消費増税の反動減を好調の米国で挽回

農業機械で国内首位のクボタは2014年6月、益本康男前会長兼社長が急逝。その後を急きょ継いだのが木股昌俊社長だ。就任の際は、経営の基本方針を「全面的に受け継いでいく」と述べ、海外事業の強化を加速させる姿勢も示したが、就任から半年以上経った新社長に聞いた。
──後継社長としてどのような方針で経営に臨んできたか。
クボタ社長 木股昌俊氏

【木股】前社長が亡くなった昨年6月4日は、株主総会の開催が目前に迫っていた。次のトップは当然、選任された取締役の中から選ぶことになり、私が他薦で選ばれた。当時、代表取締役は私一人だけ。逃げるわけにはいかないという気持ちで引き受けた。

就任前は、「社長というのは馬力とスピードと度胸でやればいい」と思っていたが、いざなってみると、両肩に大きな責任がかかるのを痛感している。