さあ、冨山、石川の旅に出よう!

グランクラスではアテンダントのサービスがある。

金沢駅から大宮駅へと向かう帰りの試乗会列車では車内の見学会があった。まずはグランクラス。東北本線の“はやぶさ”などに使われるE5系から導入された、いわば鉄道のファーストクラス席だ。シートは2列+1列で1両の定員が18人、本革張りのシートは電動リクライニングで用途に応じた2種類のテーブルも完備している。車両としてもグランクラスのある12号車だけはフルアクティブサスペンションを導入して走行中の揺れを抑えている。

また、アテンダントが乗車してウエルカムドリンクなどのサービスもしてくれる。東京駅~金沢駅間のグランクラスを使用した場合の料金は2万6970円、普通座席の場合が1万4120円なので、倍近い料金ではあるが、一度は乗ってみたいシートだ。尚、グランクラス車両は編成の端にあり、チケットを持った人以外は立ち入れないので、通過する人に煩わされないのも魅力だ。

グリーン車は「伝統的な様式美」を表現する、ブルーを貴重とした落ち着いたインテリアだ。普通車もシックなシートに明るい照明で旅を楽しむことができる。

北陸新幹線の開業後の列車名は、

“かがやき” 東京駅~金沢駅 10往復の速達タイプ
“はくたか” 東京駅~金沢駅 14往復、長野駅~金沢駅1往復の停車タイプ
“つるぎ” 富山駅~金沢駅 18往復のシャトルタイプ
“あさま” 東京駅~長野駅 16往復の現長野新幹線タイプ

の4種類になり、用途に応じた列車設定がしてある。

交通の便から、なかなか北陸に足が向かなかった方々も、延伸開業する北陸新幹線に乗って富山、石川の旅を楽しんでいただきたい。

(佐々倉実=撮影)
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