金沢駅は一見の価値あり

E5系、E6系の先頭は約15mもある。

普通座席のシートは金沢に向けて右側がABCの3列、左側がDEの2列になっている。天気の良い日に山の風景を見た場合はE席がお奨めだ。(グリーン車はD席、グランクラスはC席が山側) みどりの窓口などでE席を指定してチケットを取りたい。

北陸新幹線の列車は、北陸路をひた走る。ここで試乗会ならではのサービスで、運転士からの放送が流れた。

「現在列車は260Km/h、定時で運転中です……快適な旅をお楽しみください」

北陸新幹線列車の最高速度は260Km/hで運転される。東北新幹線大宮駅~盛岡駅の“はやぶさ”“こまち”の最高速度が320Km/hであるのと比べてやや低速だ。これは整備新幹線と呼ばれる規格で軌道が敷かれているためだ。

車両の形状も“はやぶさ”のE5系、“こまち”のE6系の先頭はノーズ部分が約15mもあるのに対して、北陸新幹線用のE7系、W7系のノーズ部分は約9mと短く穏やかな印象だ。その分、居住スペースが広くなっているのが特徴だ。

大宮駅を出発して約2時間10分で金沢駅へと到着した。これまでの金沢までの距離感があるためか、「もう着いたの?」という声が上がるほどだ。特に富山駅から金沢駅間の58.5kmはわずか18分、観光やビジネスでも富山と金沢の町を一体と考えて行動できる範疇だ。

金沢駅に降りて、まず目に付いたのが屋根を支える柱に飾られた金箔、60本の柱に金沢の名産で知られる金箔を2万枚以上貼ってあるというから驚きだ。そのほかにも和紙や加賀友禅、輪島塗などの伝統工芸で駅は彩られている。駅に降り立った時には、少し時間を作って探してみたい。