「妻が不倫している」という夫の相談が急増

実際に既婚女性の不倫が増えているのか、専門家に聞いてみた。24年間にわたり離婚カウンセリングを行い、これまでに2万8000件以上の夫婦問題を扱ってきた岡野あつこさん(http://azco.co.jp/)は開口一番、「明らかに増えています」と断言した。

「5、6年くらい前から、『妻が不倫して、離婚したいと言われた』という夫側からの相談が急激に増えています。以前は夫からの相談は全体の1割くらいでしたが、いまでは4割に上ります」

ママ友の「妻不倫」増加は本当だったのだ。5、6年前にいったい何があったというのだろう。

この頃を振り返ると、2008年9月にリーマン・ショックがあった。岡野さんは「家計が悪化して夫婦間のストレスが高まったり、女性が働きに出たりして、出会いの機会が増えたことがきっかけではないか」と分析する。

さらに、フェイスブックなどのSNSが急速に普及して、その気になれば、すぐに異性に連絡が取れるようになった。そのため、外で働いていない専業主婦の間でも不倫は増えているという。

そういえば専業主婦の友人M(31歳)は、同窓会で元カレに再会し、やけぼっくいに火がついてしまった。最終的には元カレに「もう会わないほうがいい」とフラれてしまった彼女だが、子供が学校に行っている時間などは彼のことばかり考えてしまって、ずいぶん切ない思いをしたようだ。時間があるぶん、専業主婦の方が不倫の恋にはまってしまうケースが多いように感じる。