国公立大医学部に強い久留米附設
トップ3とは合格者数がやや開くが、4位は昨年より4人増で82人となった東筑で、5位は75人(1人減)の明善、6位の小倉は66人(7人増)と地元福岡の高校が並ぶ。4位から6位までは昨年と全く同じ顔ぶれで、地元高校が安定した強さを見せている。東大と京大の合計の合格者数は、東筑18人、明善6人、小倉13人など、最難関大学にも強い高校と言えよう。
福岡以外の高校では、7位に合格者57人(2人減)の熊本が入った。今春の合格実績は、東大18人、京大21、大阪大19人など、九州地区全体を見ても有数の進学校だ。8位の西南学院43人(12人減)を挟み、9位に42人で長崎西が入った。今春の九州大合格者は16人減少したが、東大14人、京大5人、大阪大11人と長崎のトップ校らしい合格実績を残している。
ベスト20の10位以降も10位の佐賀西41人(15人増)と大分上野丘41人(2人増)、12位の済々黌40人(21人増)など、九州の公立進学校が大半を占める。九州以外では18位に山口の徳山が34人(17人増)でランキングに入っている。九州大合格者の都道府県別割合を見ると、福岡が40.3%と全体の4割以上を占め、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄を合わせた九州・沖縄全体では71.2%。旧帝大の中では、東海4県が73.6%を占める名古屋大に次いで地元志向の強い大学だ。
医学部(医学科)ランキングを見ると、1位は九州大全体の合格者36人中、24人が合格した久留米大附設。今春の国公立大の医学部の合格者数が59人で、全国で8位の国公立大医学部に強い高校だ。医学部以外にも東大38人、京大13人、大阪大6人など難関大に高い合格力を誇る。12人が合格して2位のラ・サールも国公立大医学部に強い高校で、今春は久留米大附設を上回る97人が合格した。
多くの旧帝大系の医学部は上位を私立中高一貫校が占めるが、九州大は3位に修猷館(8人)、4位に福岡(4人)、5位に小倉と筑紫丘、大分上野丘がともに3人で入るなど、公立校も健闘していることが特徴と言えよう。