40歳で社長の責務を任されることが決まった昨年の年始に本書を手にした。「知恵を絞り汗を流す社員を大切にすることこそ、日本的事業再生」という意味の件があるが、当社はリーマン・ショック後の苦しい時期を、従業員がまさに一致団結して乗り越えた。そうして育った社員が将来、会社を育てる人財となるのだ。
特にテイクアンドギヴ・ニーズ・知識賢治社長の経営者としての熱い気持ちに、迷ったときに立ち返る「志」の重要性を感じた。自分が本当にしたいことは何なのかを、私もいま一度自問自答した。普通の社会人が困難を乗り越え、企業人として成長する原動力は「志」だ。社員も自分の志を見つけ、どう実現していくかを考えてほしい。