秋山 進(あきやま・すすむ)
1963年生まれ。京都大学卒業後、リクルートに入社、事業企画に携わる。独立し、経営・組織コンサルタントとして多くの企業、団体の事業構造改革等に従事。現在はプリンシプル・コンサルティング・グループ代表として経営リスク診断、組織設計等に携わる。

ビジネス書は、「経営かくあるべし」という上から目線か、「こう働いたらハッピー」という個人目線か、どちらかで書かれているのが普通だが、本書はちょっと違う。両者のハイブリッドなのだ。日本の会社はこんなところでこんな欠点があるから、あなたはこう働いたらどうだろう、という論法で話が展開する。

書名にある「一体感」。通常、いい意味で使われる。なぜそれが悪なのかといえば、副題にあるとおり、異質と一流を排除する未熟な組織を温存する言い訳に使われてしまうからだ。秋山さんは語る。

「数は少ないものの、組織内の出世より自分の技術の向上を重視する仕事人が企業にはいます。頑固でこだわりが強く、人づきあいが悪い一種の『変人』です。スポーツでいえばイチロー選手や中田英寿元選手です。彼らは一流ですが、それは他者との安易な一体感を拒否する異質さなしには成立しなかったはず。その異質さと一流を兼ね備えたのが変人です。当初、編集者に『変人たちの時代』という書名を提案したのですが、それでは売れないと却下され、いまの書名に落ち着きました(笑)」

(向井 渉=撮影)
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