インターネット利用の環境も違うという。

「スカイプを利用すると宣伝していても、激安の学校はアルバイト講師が自宅の回線で音声通話だけで教えるケースが一般的。映像なしです。BBTオンラインでは、高品質の回線が確保できるマニラ首都圏の一等地に施設を構え、光ファイバー専用回線を二本引き込んで安定した品質でビデオ通話が可能です」(政元氏)

同校のマネジメントコースでは、一つのレッスン(トピック)が3回の授業で終わるように設計されている(ビジネスコースは2回の授業で1レッスンが目安)。格安かどうか、迅速かどうかは、学ぶ目的で大きく違ってくる。ことにビジネスマンが仕事に使える英語を身につけるという意味ではどうか。

このBBTオンラインを始めたきっかけは、日本のビジネス英語に対する危機感だと大前氏は言う。

「日本人と英語は非常に相性が悪い。TOEIC900点でも英語に自信がない人がいる。この問題を解決しない限り、日本人の英語力は向上しません。

それは受験英語で味わった恐怖から抜け出せないことに大きな原因があるという。ちょっとでも間違うと大きなバツを付けられ、英語恐怖症になっている」と大前氏。

「赤ちゃんが文法を間違うたびにお母さんからビンタを食らっていたら、うまくなるどころか、しゃべらなくなりますよ。日本人は、そういう○×式の英語教育を受けてきたんです。でもコミュニケーションは○×ではなくて、通じてナンボなんです」

この恐怖感を取り除き、とにかく思い切って話すことが第一歩なのだ。

また、学習の順序も違うと大前氏は指摘する。

「本来、語学は聞くところから始まって、しゃべるようになり、ようやく書くことも覚える。そして最後に読む。日本はこれに逆行した勉強をしている。読んで日本語に訳して理解し、次に和文英訳で書くことを覚える。その過程で音に出して言うこともない。非常に歪んだ脳の使い方だ」

その歪んだ順番を直して、徹底的に聞いて話す時間をつくるのが、BBTオンラインというわけだ。しかも、我々に一番身近で切実なビジネスシーンを題材にしている。