熟慮断行。断じて行えば勝つ。それ以外に勝つ見込みがないという条件なら、味方全員が反対しようと、万難を排して実行する以外ないのだ。

1980年に、1杯150円(当時)の低価格コーヒーチェーン「ドトールコーヒーショップ」を始めた。その後の主力業態である。しかし、当時はコーヒー焙煎・卸に加え、1杯300円ほどの従来型の喫茶店「カフェコロラド」を展開していた。

低価格チェーンを始めれば、従来の取引先はみな反発する。単価が安いので利益も出ない。やめたほうがいい。信頼できる友人もそうアドバイスをしてくれたし、社内も反対一色である。

(総括、分析・解説=楠木 建 構成=小川 剛 撮影=的野弘路)
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