交際相手よりも愛車を選んだ
私は彼女に、車を手放す意思が彼にあるか聞いてみるよう勧めた。
「結婚したら、車を売る気はありますか?」
大事なのは、彼が車を持っているかどうかだけではない。彼が結婚後の出費や車の使い方を、彼女と話し合えるかどうかだ。
二人は、お見合い後に相性を確かめる「仮交際」の段階だった。2回目のデートでドライブに出かけた帰り道、彼女はこの質問を投げかけた。彼の答えは「NO」。彼は愛車を手放すつもりはなく、ファミリーカーは「カッコ悪い」と言ったのだ。
彼女は、すぐに交際終了を申し出た。好きな車を大切にすること自体が、問題なのではない。彼女には、結婚後の暮らしに合わせて考え直そうとする彼の姿勢が見えなかったのだろう。
彼が独身時代の暮らしを変えるつもりもなく、相手の心配にも向き合わないのなら、二人で家庭を築いていけるだろうか。
資産より大切なのは歩み寄れる人柄
婚活では、資産が学歴や年収に加えて強みになることは確かだ。だが、注意したいのは、結婚相手の選択肢を狭める可能性がある「モノ」である。本人が自慢にしているマンションや外車を、結婚相手も喜んでくれるとは限らない。
「35歳までに」と買った家も、長年憧れた高級車も、本人には大切な買い物だろう。だが、二人の暮らしに合わなければ、婚活の足かせになりうる。
交際相手がマンションや車を持っているなら、早い段階で「貸せますか? 売れますか?」と聞いてみてほしい。その場で貸したり売ったりする約束を求める必要はない。相手が別の解決策をあなたと一緒に考えてくれるかを見てほしい。
・家族が増えたときの住まいや車について、二人で考えられるか。
・相手の住宅ローンや車の維持費が、二人の生活費を圧迫しないか。
・住み替えや車の買い替えも含めて、相手と話し合えるか。
結婚後の暮らしは、二人で協力して築いていくものだ。どちらかが一人で決めた条件に、もう一人が合わせるのが当然ではない。
そのために必要なのは、歩み寄り、話し合いができる人柄である。マンションや車を持つ人には、相手の暮らしに目を向けてほしい。自分の資産を優先するばかりでは、その資産が幸せな結婚の足かせになってしまうのだ。
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