仕事や人間関係で「選ばれる人」とそうでない人は何が違うのか。人材育成コンサルタントの原田正美さんは「挨拶は思っている以上に人の心を動かす力がある。それゆえ、たった一つの挨拶で人生が変わることがある」という――。

※本稿は、原田正美『頑張っているのに、あと1歩で報われない人へ 「選ばれる人」になる第0印象の習慣』(プレジデント社)の一部を抜粋・再編集したものです。

ゴミ箱に丸めて捨てられたお知らせ
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100社近く不採用が続く中、1社から逆転採用

挨拶は、単なるマナーや作法ではありません。自分の身を助け、人生を変える武器です。なぜそう言えるかというと、私には挨拶によって逆転採用された経験があるからです。

私は会社員時代、突然の企業合併によるリストラを経験しました。すぐに始めた転職活動では、やみくもに受け続け、書類選考も含めてとうとう100社近くの不採用が続きました。ようやく100社目で志望する企業に「採用」と言われ、やっと報われたと胸を撫で下ろし、手続きのために隣の部屋で待機していました。

すると担当者が入ってきて、まさかの言葉。「申し訳ありません、最終選考で別の方と間違えてしまい不採用でした」と告げられたのです。頭が真っ白になりました。

それでも私は、気持ちをこらえ、丁寧に挨拶をしてその場を後にしました。青山通りを歩きながら、悔しさで涙が止まらず、道が見えなくなったことを今でも覚えています。

それから2週間後、一本の電話がかかってきました。不採用になった会社からでした。

「あなたの挨拶が印象に残っています。もう一度、面接に来ませんか」

その後、再び面接を受け、私はその会社で働くことになったのです。

出会いも、チャンスも、有益な情報も、すべては人を介してやってきます。誰もがする挨拶を、誰もができないレベルまで高める。それが、いざというときに自分の身を助けるのです。

もしあのとき、感情をむきだしにして帰っていたら、再び連絡がくることはありません。そしてその会社での経験が、のちの婚礼司会者、研修講師の道へつながっていきました。たった一つの挨拶が人生の分かれ道になったのです。