気軽に誘えなければ、しっかり誘う

また、「気軽に誘う」ことをあきらめて、予定を組むという選択もあります。

「来月のこの日どう?」としっかりスケジュールを組めば、お互い調整できますよね。もちろん面倒ですが、それがお互いの時間を割くために必要な「コスト」なんです。

私も、後輩が主催している定期的な「飯会」に参加しています。開業医だったり、勤務医だったり、学者だったり、独身だったり、既婚者だったり、みんな環境は違いますが、数か月に一回〜月に一回ぐらいは会えています。

気軽に誘えなければ、しっかり誘えばいいんです。

もう1つ、面白いアイデアを教えましょう。

それは、世代の違う人とのつながりです。同世代が家庭中心になったなら、少し下の世代、少し上の世代とつながってみるのも楽しいですよ。ライフステージが違うからこそ、誘いやすい可能性もあります。

大人になると、人間関係は「自然にできるもの」から「選んで、育てるもの」に変わります。意識を変えて向き合うと、意外と素敵な出会いもあるんですよ。いろいろな人と自分からつながってみてください。

「想像」に反応して傷ついている

「嫌われた?」
「何かまずいこと言った?」
「重かった?」

まだ何も起きていないのに、相手から反応がこないと、頭の中だけが先回りしてしまう。実はこれ、私もよくあって、LINEは苦手なんですよね。そこで「私がどうしているか」も踏まえて考えていきたいと思います。

実はこう考えてしまうのって、とても「人間らしい反応」なんですね。たとえば、LINEの既読スルーで傷つくとき、私たちは「事実」に反応しているのではありません。「想像」に反応して傷ついているのです。

真剣な表情でスマホを見つめる女性
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

認知行動療法の創始者であるアーロン・ベックは、不安や抑うつの背景には「自動思考」があると述べました。自動思考とは、瞬間的に勝手に浮かぶネガティブな解釈のことです。「既読スルー=嫌われたに違いない」というのは事実ではなく、解釈なんですね。

つまり、既読スルーがつらいのではなく、「最悪のストーリーを自動再生してしまうこと」がつらいのです。

本来これは小さなことですが、その「小さなこと」が巨大に感じられるとき、多くの場合、私たちは疲れています。ストレス下では、脳の扁桃体が過敏になり、脅威を大きく見積もる傾向があることが知られています。

「既読スルーが気になるとき」というのは、自分が疲れているときなんですね。