「関係を浅くする=冷たい」ではない
ここで大事なのは、「関係を浅くする=冷たい」ではないということです。
むしろ、距離を決めているからこそ、余計な気遣いをせずに自然でいられる。踏み込む相手は、一人か二人いれば十分です。私の場合ならパートナーや親友ですね。そこだけを大切にできていれば、人間関係としてはもう十分なんです。
それ以外の人に対して、全部を理解しようとしたり、全部に共感しようとしたりすれば、疲れるのは当たり前です。「気遣いがやめられない」のではなく、「気遣う範囲を広げすぎている」そう考えてみてください。
若い頃より、あなたはもう、人との「距離の加減」を知っています。だからこそ、最初から深入りしないこと。うかつに深入りしてから距離を取るほうが大変ですからね。これは逃げではなく、自分と相手を守るための選択なんです。
気遣いをやめる必要はありません。ただ、気を遣う場所を選べばいい。それだけで、人との時間は、ずっと楽になります。
「気遣いをいかにやめるか」ではなく、「疲れない人間関係を構築する」、そういうスタンスでいいのではないでしょうか?
大人になると友達は自然に減る
「昔は、もっと気軽に誘える友達がいた気がする」
「今は、誰かを誘うだけで、ちょっと気を遣ってしまう」
たしかに人生の中で、そう感じる時期ってありますよね。私もありました。特に、高校生から大学生になったときと、周囲で結婚する人が増えたときに感じました。でも、それは無理もないことなんです。
子どもの頃は、気軽な「友達」が多かったですよね。それは、学校という「場」が勝手に人を集めてくれたからです。仲良くなろうと意識しなくても、毎日顔を合わせるだけで、関係はできていました。
でも、年を重ねてくるとそうもいきません。
大学生になると、クラスはあるものの、それぞれ取る単位が違い、ゼミもある。毎日みんなで顔を合わせる場所はなくなっていきます。その代わりにサークルや部活があるわけですが、私はどこにも所属しなかったので、まずここで少しさみしさを感じました。
また、社会人になると結婚した人には家庭ができ、仕事が忙しくなり、それぞれが、それぞれの人生を歩き始める。学生時代のように、「今日どうする?」と軽く声をかけられる関係は、どうしても減っていきます。
気が付けば、友達はいるけれど、「しょっちゅう会える人」はいない。これは誰でもそうです。あなたに問題があるわけではなく、大人になると、友達は自然に減るものです。
「意図的に作らないと、増えない」
これが大人の人間関係です。だから、気軽に誘える人がいないと感じたら、意図的に接点を作る必要があります。それだけの話なんです。
たとえば、こんな接点がありますよね。
・同じ職場の人
・近所の人
・同じ場所で、定期的に顔を合わせる人
接点が多い人でなければ、「気軽さ」は生まれません。
私自身はどうしているかというと、スポーツジムなど定期的に通う場所をいくつか持っています。顔を見知った人と、少し話す。それだけで、人とのつながりは保たれます。
サークル、習い事、定期的な集まり。何でもいいのですが、能動的に動く必要があります。

