●ホンモノ志向(パーソナルスタイリスト 政近準子)

2014年は、人も物も「ホンモノ志向」になる。ファッションは長らく安物傾向でしたが、そろそろ薄っぺらな偽物が空しく感じられ始め、人付き合いも同様に濃さが求められていく。洋服もホンモノを探すとき。それぞれの流儀が問われる年になるでしょう。

●わたしだけの特別感(OMOTENASHI代表取締役 濱川 智)
濱川 智氏

価格や性能、利便性といった機能優位性ではなく「わたしだけの特別感」やサプライズ演出で顧客の心を掴むマーケティングが重要になるだろう。価格競争に巻き込まれないためには、顧客と強い絆で結ばれた基盤をつくることが有効。「わたしを大切にしてくれる」という実感をともなう体験を提供することで、顧客とブランドが相思相愛の関係になる。

●スマホの音声通話料金戦争(ケータイ/スマートフォンジャーナリスト 石川 温)

30秒10.5円で通話ができる「楽天でんわ」が登場。さらに2014年にはPHSと携帯電話のナンバーポータビリティが始まり、090/080番号のままでウィルコムの「だれとでも定額」が使えるようになる。1通話10分まで無料になるため、スマホに乗り換えて、その通話料金の高さに不満に感じていたユーザーが移行する可能性がある。NTTドコモやKDDIも対抗策を打ってくるはずで、14年は音声通話料金にメスが入りそうだ。

●広報(千葉大学教育学部教授 藤川大祐)

情報社会のなかで、組織も個人もやろうとしていることを周囲にきちんと伝え、協力関係を築くことがますます重要となる。特に、ソーシャルメディアを的確に活用した広報と、地域を基盤とした対面中心の広報とを組み合わせていくことが必要となっています。