腹式呼吸は水を節約する

さらに、呼吸筋――とくに横隔膜の使い方も、水分の損失と無縁ではありません。

横隔膜を主役とした「腹式呼吸」では、肺全体が効率よく膨らみ、1回の換気量が大きくなります。1回で多くの空気を出し入れできれば、同じ量の酸素を取り込むために必要な呼吸の回数は減ります。呼吸の回数が減れば、そのぶん呼気から逃げる水分も減り、唾液からの気化も抑えられます。

深く、ゆっくり、鼻で呼吸する。日々の呼吸を整えることは、特別な道具も費用もかからない、最もシンプルな熱中症予防の一つなのです。