日本発の「納涼アイテム」が英国で普及

英国とは対照的に、日本は奈良・平安の時代からさまざまな暑さ対策をやってきた。簾すだれ、葦簀よしず、深い軒と縁側、風が通りやすい家の構造、麻の服、氷水、アイスコーヒー、麦茶、冷やし中華、そうめん、水ようかん、ビアガーデン、ハンディファン、ファン付き作業服など、日本に一時帰国するたびに、独自の納涼アイテムを見て感心する。

英国でも、筆者が住み始めた1988年には存在しなかったアイスコーヒーが日本の影響などで2000年くらいから普及し、最近は日本・韓国・中国に旅行した人たちがハンディファンを持ち帰り、広く使われるようになった。おそらくファン付き作業服も今後全世界的に普及するだろう。

ただ日本を見ていて、一つ大きな問題だと思うことがある。それは東京や大阪といった大都市への異様な人口集中と、それがもたらす酷暑だ。「東京は暑いし、滅茶苦茶混雑してるし、もう人間の住むところじゃない!」という嘆きは、都内に住んでいる友人・知人からよく聞く。