上がり続ける銘柄は「利益装置」

しかし現実の市場で利益を積み上げていくと、この常識が必ずしも正しくないことに気づく。なぜなら、順調に上昇している銘柄を手放す理由がないからである。期待に応え、資金を増やしてくれる銘柄は、それ自体が「利益装置」である。

それを意図的に減らすことは、利益機会を自ら捨てることに等しい。

そもそも、上昇し続ける銘柄に出会うこと自体が難しい。市場には数千の銘柄が存在するが、その中で明確な上昇トレンドを維持し続けるものはごく一部である。その銘柄に出会い、投資し、さらに保有し続ける。

この一連のプロセスの実現は容易ではない。

だからこそ、一度そんな銘柄に出会えたなら手放さず、徹底して活用すべきなのである。

リバウンド投資法では、3銘柄からスタートし、弱いものを切り、強いものを残す。

そして強い銘柄が資金を増やし続ける限り、それを持続する。

結果として銘柄数が増えることもあるが、それは問題ではない。むしろ利益源が増えている証である。

極論すれば、100銘柄に増えても構わない。重要なのは数ではなく中身。資金を増やしてくれる銘柄が積み上がっている状態こそ、理想のポートフォリオである。

リバウンド投資法は、1銘柄ずつでも強い上昇銘柄を増やすことで、資金を加速的に増やしていく。そのための現実的かつ強力な仕組みなのである。

エース銘柄であっても躊躇なく外す

リバウンド投資法は、基本的に3銘柄への投資からスタートする。

これはリスク分散のためであるが、単なる分散投資とは異なり、値動きに応じて銘柄を入れ替え、資金配分を変える。ここにこの手法の本質がある。

まず前提として、3銘柄のうちどれが最も上昇するかは事前にはわからない。名称からすれば「エース銘柄」が主役であるべきだが、実際の市場ではその期待はしばしば裏切られる。

「セイフティ銘柄」が最も上昇したり、「チャレンジ銘柄」が急騰して主役になることも珍しくない。つまり、事前の序列はあくまで仮説に過ぎず、最終的な評価は市場が決めるのである。

ノートパソコンで株式市場をチェックする男性
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この現実を踏まえたとき、取るべき行動は明確だ。

3銘柄の中で最も弱いもの、特にマイナスに転じた銘柄は、たとえエース銘柄であっても躊躇なく外す。期待に反した以上、保有を続ける理由はない。この判断を曖昧にすると、損失は拡大し、せっかくの分散効果も失われてしまう。