1銘柄でも資金を増やせる仕組み作り
一方で、期待に応えている銘柄は徹底して優遇する。すなわち、保有を継続し、場合によっては買い増しを行う。
これは商店で売れ筋商品を追加仕入れしたり、企業が優秀な社員を厚遇したりするのと同じ発想だ。利益を生み出すものに資金を集中させる。極めて合理的な資金運用である。
例えば2銘柄が順調に上昇しているなら、その2銘柄を残し、弱い1銘柄を外す。さらに、1銘柄が際立って強く、もう1銘柄が伸び悩んでいる場合は、後者を売却し、強い銘柄へ資金を振り向ける。このように資金を「勝ち銘柄」に集約していくことで、利益効率は一段と高まる。
こうした運用を徹底すれば、極端な話、1銘柄が大きく上昇するだけで資金は増えていく。3銘柄すべての成功を求めず「勝つ銘柄を伸ばし、負ける銘柄を切る」ことに集中した方がよい。
このシンプルな原則を守ることで、リバウンド投資法は攻撃的かつ効率的な資金増加の仕組みとして機能してくれるのである。
エース・セイフティ・チャレンジ
リバウンド投資法では、テーマや業種ごとに3銘柄を選ぶ。
▼エース銘柄
▼セイフティ銘柄
▼チャレンジ銘柄
という性格の異なる銘柄を組み合わせることで、上昇の取りこぼしを防ぎつつ、効率よく利益を狙う仕組みだ。
当然、3銘柄すべてが上昇してくれれば理想であり、多くの投資家はその展開を期待して投資に臨むことになる。
しかし現実の市場はそれほど甘くない。どれほど厳選した銘柄であっても、3銘柄が揃って上昇するケースはむしろ少数である。
市場には常に下落要因が存在し、個別銘柄ごとに異なる材料が作用するため、1銘柄だけ上がり、他は停滞、あるいは下落という展開は日常的に起こる。場合によっては、3銘柄すべてが下げてしまうことすらある。
ここで重要なのは、「それでは意味がない」と考えるのではなく、「それが当たり前」と受け入れる姿勢である。
株価は業績だけでなく、需給、地合い、投資家心理といった複雑な要因で動く。したがって、見込み違いも反落も必ず発生する。これを前提に行動することが、長期的に勝つための条件となる。

