トラックドライバーが見た「危険自転車」
第3回トラックドライバー実態調査「トラックドライバーが見る『自転車の車道走行』とは?」(Azoop、2026年5月28日発表)から、トラックドライバーが「危険だと感じる」自転車の行動を紹介しよう(図表3)。
この調査結果はあくまでトラックドライバーに対してのものだが、同様のことは乗用車、あるいはバスやタクシーなども含む、すべてのドライバーが感じていることだろう。
そして、ここに挙げられたすべてが法令違反行為であることに注目してほしい。
端的に言えば、こういった違反行為をすべて解消できれば、ドライバーのストレスを軽減し、より安全な交通安全社会が実現することになる。
モビリティとしての自転車、その最大のメリットは、免許不要でかつ低コストで移動できることだろう。
自動車やオートバイのように免許はいらず、またバス・鉄道のように料金もかからない。さらにいえば、都心などでは自転車のほうが移動時間を短縮できることも多い。
「弱者」と「強者」を行き来する存在
一方で、自転車に対する交通違反の検挙を長年にわたって怠っていたため、自転車交通は事実上の無法地帯と化した。
信号無視。
ながらスマホ。
子どもや老人がいても我が物顔で歩道を爆走。
飲酒運転。
その結果、自転車が交通安全対策の足を引っ張るようになってしまったのは、前述のとおりである。
自転車は車道を走っている分には弱者だが、歩道を走っているときには強者であり、加害者になる可能性が高い。しかし、ここまで無法地帯化してしまうと、今さら「歩道における自転車の健全な“走行”」マナーを啓蒙活動によって実現するのは不可能だろう。
だから自転車は車道走行を原則とし、歩道は例外的に“通行すること”――つまり徐行し、常に歩行者を優先すること――をルールとし、違反者には罰則を科さざるを得なくなったのだ。


