お尻の洗い心地は「比較的やさしい」

おしり洗浄は、最大に設定しても以前使っていたTOTOの温水洗浄便座より比較的やさしい洗い心地だった。水勢が物足りないと感じる人向けには、「集中洗浄」モードも用意されている。「おしり/集中」ボタンを2回押すだけで、洗浄範囲を狭めて勢いを集中させる機能だ。

実際に試してみると、ごく狭い範囲にピンポイントで当たる感覚で、通常モードより刺激はかなり強い。しっかりした洗浄感を求める人はこちらのほうが好みに合うだろう。

ウルトラファインバブル水で、ノズルを自動洗浄しているのでいつも清潔。ステンレスノズルなのでお手入れも簡単。「集中洗浄」モードにすると、一番上の穴から水が出る
筆者撮影
ウルトラファインバブル水で、ノズルを自動洗浄しているのでいつも清潔。ステンレスノズルなのでお手入れも簡単。「集中洗浄」モードにすると、一番上の穴から水が出る

同製品は、ウルトラファインバブルによって洗浄性が高められ、さらにノズルを前後に動かしながら広い範囲を洗浄する「ムーブ洗浄」も備えているため、強くしなくても汚れはよく落ちる。メーカーによると、微細な気泡を含んだ水によって洗浄性の向上が期待できるということだが、これも実感できた。

率直な話になるが、以前使っていた便座では、軟便のときにおしり洗浄をした後でも、トイレットペーパーに汚れが残ることがあった。しかし、本機に替えてからは、そのような場面は一度もなかった。もちろん、これは筆者個人の使用環境での感想ではあるものの、痔持ちの身としては、ありがたい……。やさしい水流でよく落ち、おしりをこすらずに済む場面が増えたことは大きなメリットだった。

「もっと早く交換しておけばよかった」

賃貸住宅でも温水洗浄便座を使ってみたいという人はいるだろう。今回のような温水洗浄便座は、止水栓や給水設備などの条件が適合すれば、既存の便座を取り外して交換するだけで設置できるため、大掛かりな工事は不要だ。DIYに慣れていれば、2~3時間で交換できるので、賃貸住宅でも使えそうだ。

ただ、賃貸住宅では設備の交換に関するルールが契約書や管理規約で定められている場合が多い。退去時に元の便座へ戻すことを条件に設置が認められるケースも少なくないが、無断で交換するとトラブルになる可能性もある。DIYを始める前に、管理会社や大家さんへ確認してほしい。

正直、「もっと早く交換しておけばよかった」と感じた今回のSCS-SRA7020。この製品を選んだ最大の理由はウルトラファインバブルだった。実際に使ってから、劇的に掃除の頻度が減って大満足。便ふたの自動開閉で触れる機会が減ったこと、リモコン式になって便座まわりの掃除がしやすくなったこと、メモリー機能のおかげで家族が使った後もワンタッチで好みの設定に戻せること。こうした一つひとつは決して派手な機能ではないが、毎日使う家電だからこそ、その快適さを実感する場面は多かった。

約20年ぶりの買い替えということもあり、自分で交換できるのか、最初は不安もあった。しかし、実際に挑戦してみると、思っていたほど難しくない。温水洗浄便座は毎日使う家電だからこそ、最新モデルへ買い替える価値は想像以上に大きいと実感している。我が家にはもう一台トイレがあるので、そちらも交換したくなった。

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