●金は良い召使いでもあるが、悪い主人でもある
――ベンジャミン・フランクリン(政治家)

【本田氏】お金は世界中すべての人が欲しがる世界共通のものといっていいでしょう。どの文化の人も本音では、「もっと欲しい!」と感じているという統計もあります。しかし、お金は持つ人の人生を振り回すことが多いのも事実です。お金を欲しがりながらも怖がっている人は多いのではないでしょうか。お金を使うのか、お金に使われるのかで、人生は大きく違ってきます。そういう意味では、お金の知識を持つことはとても大事だといえます。

●金がないからなにもできないという人間は、金があってもなにもできない人間である ――小林一三(阪急東宝グループ創業者)

【本田氏】多くの人が「お金さえあればなぁ」と考えていると思いますが、お金があればできるかというと、そうでもありません。お金は、単なる交換の道具です。お金を得たければ、何かを差し出す必要があります。自分ができることを最大限やれば、お金は向こうからやってきます。お金がなくてもできることに知恵を絞って果敢に行動することで、道は開けます。多くの成功者も、お金がない状態から、富を築いています。

●貧乏は恥ではないが、ひどく不便なものである
――シドニー・スミス(軍人)

【本田氏】多くの金持ちが、ゼロからスタートしたと書きましたが、彼らは、お金のない状態を貧乏だと思っていません。ただ、ノーマネーの状態だと思っています。手持ちのお金がゼロであるというだけで、それ以上でも、以下でもありません。お金には、必要以上に感情移入しがちです。お金があってもなくてもいいけど、ないと不便だよなぁと考えるぐらいの感性は大事でしょう。そこから、何かがスタートすると思います。