子どもは男女1人ずつです。子育てには積極的に参加してきましたよ。妻も働いていたので結婚したときに2人で話し合って、お互い家庭51%、仕事49%でいこうと決めたのです。だから子どもが生まれると、ごく自然におむつを替えたり、保育園の送り迎えをしたりするようになりました。
共働きではなく共育て。当時長男の通っていた保育園の園長先生からはこう教わりました。たしかにそういう気持ちでいると、子育てが楽しくなってくるのです。それに、手がかかるといっても一時期だけですからね。
一緒にスポーツをするのもいい
子どもが少し大きくなってきたときに、ルールを2つ決めました。
1つは、子どもに話しかけられたときは、どんなに忙しくても「ちょっと待って」といわない。子どもにとって日常は、未知の出来事であふれています。そして、そこで感じた喜びや驚きをいますぐ伝えたいから、お父さんやお母さんのところに走ってくるのです。それなのに、親がそこで応えてあげなければ、子どもの感動や好奇心はあっという間にしぼんでしまいます。
もう1つは、家族全員で食事をする。人がわかりあうにはなんといっても会話が必要で、それには一緒に食事をするのが1番だからです。そうはいっても昼は無理だし、夜もそうそう早くは帰れません。そこで、わが家では、朝ごはんを家族で食べるようにしました。夜勤明けで帰宅しても、寝ないでそのまま食卓につくのです。爽やかな顔でね。
子どもと会話がはずむコツを教えましょうか。それは、いきなり子どもに話しかけないことです。子どもに直接話しかけると、「昨日何があった」「今日の予定は」というように、どうしても詰問調になってしまいます。でも、これでは取り調べと一緒ですから、子どもだって面白くありません。
ではどうするか。夫婦で話をするのです。夫婦で楽しそうに会話をしていると、子どもも仲間に入りたくなって話に口をはさんできます。そうしたら、だんだんと話題を子どものほうに移していけばいいのです。