ホワイトボードに記された“SOS”

6月某日、「ごはん処おかえり」を訪れた。出迎えてくれたのは店主の上野敏子さん。誕生日を迎えたばかりの58歳、通称「おかん」だ。

「おかん」こと上野敏子さん
筆者撮影
「おかん」こと上野敏子さん

2019年から任意団体としてこの店を運営する上野さんは、毎朝5時に店に入り、仕込みを始める。8時過ぎに、上野さんの母とボランティアのスタッフが手伝いにやって来る。同店は5名体制で月・水・金に営業している。

訪れたのはお昼過ぎ、そこへ高齢の男性客がふらりとやってきた。ボランティアスタッフの女性が「あら、○○さん」と声をかける。常連客のようで「今日の弁当は、何?」「ほな、それもらうわ」と総菜とおにぎりなど4パックを買っていった。間髪入れずに、他の客が訪れる。それが何度も続いた。