若い異性の目を意識してお洒落する

F氏はエージシュート達成の他に、娘と同世代のガールフレンドを作ることとおっしゃいました。それはなにも深い関係になることを望んでいるわけではない。若い女性とご飯を食べたりお喋りをしたりするだけで生きる気力が湧いてくるということです。

阿川佐和子『年とる力』(文春新書)
阿川佐和子『年とる力』(文春新書)

そして三番目が、お洒落であること。もちろん、そんな若い異性とデートをしようとすれば、だらしない格好はできない。いい男に見られたいという意識が働いて、お洒落に気を遣うようになるという寸法です。

年を取るにつれ、心身ともに衰えていくのはいたしかたないこと。でも、その衰えをカバーするためにも、エージシュートを目指して白いボールを懸命に追いかける気力体力と、若い女の子との会話についていこうとする向上心。さらに、老いて情けなくなったと思われないようにするためのお洒落。この三つを生きる目標に掲げていると、カッコいい高齢者になるだろうというのがF氏のご意見でした。

残る人生を楽しく笑って過ごすカギ

それを聞いて、これは男性の目標に留まらず、女性にも当てはまると思いました。

息子ほどの年齢のボーイフレンドがいれば、会うと決まったとき、

「なにを着て行こうかしら」
「口紅は濃すぎないかしら」

などと身なりに気をつけるだけでなく、おのずとウキウキするものです。そしてエージシュートに関しても、無理と最初から諦めず、コツコツ続けていれば、もしかすると叶うかもしれないではないですか。

基本的には人生に夢も目標も掲げないことをモットーとしていた私ではありますが、女であることにあぐらをかけるようなホルモンが消え去った今からは、最低三つの目標を掲げて、ヨレヨレになりつつある身体に優しい鞭を打って生きていきたいと思いました。

気は心? じゃなくて、病は気から。残る人生、楽しく笑える毎日をできるかぎり多くするためにも、まずは、やる気とその気。気は大事ですね。

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