1日3分でできる“トレーニング”

歯並びなどの骨格については、先述したようにゴールデンタイムが存在します。遅くとも下顎の骨のフォルム形成機能が低下する12歳までには、専門機関で相談することをお勧めします。

日本歯科医学会によれば、早期の介入(治療)で発達が回復する割合は80%に上ります。

また、咀嚼や滑舌など口腔機能についてはトレーニングで治療できます。自宅で簡単にできる効果的な対策3選をご紹介します。

1)舌ポッピング

最も簡単なトレーニング方法です。舌を上顎に強く吸い付け「ポン!」と弾く音を出すトレーニング。

やり方:10秒間舌を上顎に強く吸い付けてキープし、舌が離れて「ポン!」というクリアな音が出ればトレーニング成功!舌を離すまでを1セットとして、食後に20回程度行います。

効果:舌の力(舌骨上筋群)を30%強化できます。

2)スポットポジション

最も効果が上がり、舌を正しい位置に導く魔法の5秒タッチ訓練です。

やり方:鏡の前で口を軽く開いて、上の前歯の付け根のすぐ後ろにある凹んだ感触の場所が「スポット」です。口を自然に開いて舌先をスポットに軽く当てて5秒タッチします。舌を下ろして1秒休憩。1セット10回として、これを1日10セット行います。

効果:飲み込みパターン(食べ物を飲み込む際の舌・口唇・喉の協働)が65%改善し、スムーズになります。

3)チューインガムトレーニング

美味しく続けられるトレーニングです。

やり方:硬めのキシリトールガムを、左右均等に10分間ずつ噛み続けます。単に噛むだけでなく、舌の上でガムを丸めたり、上顎にガムを押し付けたりすると、同時に舌の筋肉も鍛えられます。

効果:噛む筋肉(咬筋)の体積が15%増加し、咀嚼回数も2倍近くに増えます。

健康な体、とりわけ「正しく食べる力」がなければ、お子さんが勉強や運動のパフォーマンスを十分に発揮することは難しいものです。

さらに、お口の健康は身体全体の健康に大きく影響しています。適切な指導(治療)を受けることは、お子さんがこの先よりよい人生をおくるための大切な投資です。

お話した“前兆”に、少しでも思い当たることがあれば、ぜひ口腔機能まで診てくれる歯科医院を受診してみてください。

【図表】お口の発達不全を知らせる10のサイン

プレジデントオンライン編集部作成
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