日本人は「大チャンス」を逃してはいけない

もともとヨーロッパの人たちが日本のアニメを発見したのは1970年代なんですよ。フジクリエイティブという会社が『一休さん』とか『マジンガーZ』を輸出して、そのおかげで僕の年代のパリジャンってみんな『キャンディ・キャンディ』を見て育ってた。

書影
福田淳『結局、熱狂できる人がうまくいく。』(PHP研究所)

それがどう中東につながるかって言うと、ドイツのメルケル元首相がいっぱい移民を入れたじゃないですか。それで移民がヨーロッパで生活するなかで日本のアニメを知って、中東に広まっていったんです。

ちなみに最近はドバイチョコが世界的に人気ですけど、これってドバイ発じゃないんです。ドイツに入った中東の移民がドバイチョコを作ったから、実はヨーロッパ発なんですね。

そんなわけでサウジアラビアには次々と海外のカルチャーが浸透して、社会も変化してきています。少し前までは女性の権利が厳しく制限されていましたが、女性も車を運転できるようになっているし、エンタメに対する規制も緩くなってきてる。だから、アニメとかゲームとか、そういう産業が育ってきてるんです。

日本人としては、これって間違いなくチャンスですよね。日本のアニメやゲームのノウハウを、中東に輸出できる。そして、中東の市場を取れる。そのことに、早く気づいてもらいたいです。

ここから読み取ってほしいのは、文化の伝播ってどこから始まるかわからないということです。ヨーロッパで観られていた日本のアニメが移民を通じて中東に広まるなんて、誰も予測できなかったでしょう。

あなたの会社の製品やサービスだって同じです。思いもよらない国で、思いもよらない理由で受け入れられる可能性がある。日本国内だけを見ていたら、その可能性に永遠に気づけません。

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