一気に吸収される果糖ブドウ糖液糖

「無塩・無糖」の「無糖」は、砂糖をとらないことを指します。糖質をとらないわけではありません。自然な食材に含まれる糖質は避けません。

ご飯も食べますし、パンは無塩パンをホームベーカリーで作って食べています。カボチャやサツマイモといった糖質の多い野菜、果物もほぼ毎日食べています。

例えば果物は、果糖が多いとはいえ、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富で、厚生労働省も1日200gとるように推奨しています。

一方で砂糖は、主成分はショ糖で、ほぼ糖質のかたまりです。原料となるサトウキビやテンサイは自然界のものなのでいいのですが、砂糖は搾り汁を煮詰めて濃縮させています。ほんのひと口砂糖を口にしただけで、高濃度のショ糖が体に入ってくるので、血糖値がすぐに上がりやすいのです。

そういう意味で、糖質を減らす際は、まずは砂糖を多く使うお菓子、甘い飲み物などから控えるべきです。

また、甘い清涼飲料水や加工食品には、よく果糖ブドウ糖液糖と呼ばれる甘味料が使われています。

果糖ブドウ糖液糖は、単糖(それ以上分解されない糖質)であるブドウ糖と果糖がそれぞれ単独で存在しているので、分解というひと手間なしに一気に吸収されてしまいます。そのため、こうした甘味料も、やっぱり血糖値を上げやすく、「無塩・無糖」ではとりません。

お腹はいっぱいになるのに眠気がこない食事

ところで、糖質の多い食事をとると、食後高血糖を起こしやすいといわれます。そして、食後高血糖の代表的な症状が、眠気や倦怠感です。

思えば、寿司を食べたあとにはだるさがありました。また、今でも年に数回、孫の誕生日だけはケーキを食べるのですが、口にした瞬間はおいしいものの、食べ終えたあとにやっぱりだるさに見舞われます。

それは、食後高血糖を起こしているのでしょう。

色のソファで穏やかに眠る若い女性
写真=iStock.com/Chanidapa Burarat
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「無塩・無糖」の食事の場合、食後にだるさや眠気に襲われることはありません。

先日も、「無塩・無糖」の懐石料理を体験した人から、「お腹はいっぱいになったのに、眠気はまったくきませんでした。むしろ、スッキリしていました」と感想が寄せられました。「『無塩・無糖』だと眠くならない」という感想は、ほかの人からも聞きます。

しかも、そのときの懐石料理は1000kcal前後あり、炭水化物の量も1食で100g前後あったのに、それでも眠くならなかったのです。

砂糖(ショ糖)に比べると、自然な食材に含まれる糖質は、吸収が緩やかです。

「無塩・無糖」の食事は、糖質を避けるわけではないものの、より速やかに血糖値を上げやすい砂糖や甘味料をとらないことで、食後高血糖が起こりにくいのだと思います。