ヘモグロビンA1cの値から食後高血糖をみる
メリット② 糖尿病の予防と改善
「無塩・無糖」は、糖尿病や高血糖が気になる方にもおすすめです。
私たち夫婦が、「無塩」に加えて、完全な「無糖」にも至ったきっかけは、妻のヘモグロビンA1cがやや上がったことでした。
ヘモグロビンA1cは、過去1~2カ月の血糖状態が反映される数値です。6.0%未満が正常とされますが、その範囲内であっても、5.6%以上の人は、食後に血糖値が高い状態が続く「食後高血糖」が隠れている可能性が高い。
そのため、5.6%以上6.0%未満の場合、普段の血糖値(空腹時血糖値)が正常であっても、一時的に高くなりやすい可能性があるので、安心できません。
妻の場合、5.8%にまで上がっていたので、食後高血糖の可能性が否定できず、思い切ってお菓子もやめることにしました。それ以前から、1日3回の食事は「無塩・無糖」になっていたので、食後のささやかな楽しみだったお菓子をやめたことで完全な「無塩・無糖」生活になったのです。
その結果、妻のヘモグロビンA1cは5.5%を切るようになりました。私自身は、もともと5.5%程度で心配はありませんでしたが、今は5.0~5.2%程度とさらに改善されています。
「どんな糖質から減らすか」という順番が大切
ここで、改めて糖尿病や血糖値について、簡単に基本をおさらいしておきましょう。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。そして、血液中のブドウ糖、つまりは血糖が多くなりすぎた状態が続く病気が、糖尿病です。
高血糖状態が続くと、全身の血管が傷つけられ、もろくなります。そのまま放置しておくと、神経障害や網膜症、腎症、脳梗塞、心筋梗塞、足の動脈が詰まって起こる足壊疽など、やがて全身に合併症を引き起こします。この合併症こそが、糖尿病の怖さです。
最近すっかり有名になった糖質制限は、血糖値をダイレクトに上げる糖質を控えることで、血糖値を上げないようにしようという健康法です。
糖質とは、炭水化物から食物繊維を取り除いたもののこと。ご飯やパン、麺類といった主食や、イモ類や果物、お菓子などに多く含まれます。
これらの糖質は、血糖値を上げる原因になるとはいえ、体にとって大事なエネルギー源でもあるので、必要な栄養ではあります。
ただ、現代ではとりすぎている人が多いので、とりすぎている場合は減らしましょう、糖尿病の人はもう少し減らしましょう――というのが糖質制限の基本的な考え方であり、私も正しいと思っています。
ただし、「どんな糖質から減らすか」という順番が大切です。

