体格、持病などによって変化
眼球角膜は死後24時間経ったころからうっすらと白くなっていき、48時間で完全に白くなります。
死後硬直は、死後2時間ほどで始まり、24時間以降に解け始めます。筋肉量が多い人は死後硬直が強く、高齢者やがんで亡くなった人などは死後硬直が非常に弱いため、ご遺体の体格や生前の持病も考慮する必要があります。
胃の内容物をみれば、最後に食事をしてから何時間後に亡くなったかもだいたいわかります。食べ物は胃に入った後に腸に送られますが、腸に食べ物が移動するのは早い人で4時間、遅くても6時間ほどです。
また、胃から腸への移動は、食べ物の種類によっても違います。野菜はあっという間に腸に送られます。その次に腸に送られるのは米です。肉は、最後まで胃の中に残っています。ただ、人や持病によって消化機能には差がありますから、その点は考慮して考えなければなりません。
このように、それぞれの死体現象には特定の時間帯に特有の現象がみられる「特異時間」というものがあり、それは死因や亡くなった方の体格、持病などによっても少しずつ変化します。法医学者はこれらを総合的にみて、特異時間を補正しつつ、死後経過時間を推定しているのです。


