旧宮家「女系を認めてもいい」

さらに、養子案にはっきり懐疑的な意見を述べたのが、久邇朝宏氏。久邇家の当主・邦昭氏の弟で、皇籍離脱の時は、3歳だった。学習院大学理学部を卒業後、日立製作所に勤務。技術畑を歩んだ人物である。

「学習院の同級生に三笠宮家の長女・(近衛)甯子さんがいました。彼女は当然、宮家であるという教育を受けていましたが、私はまったくない。宮様で生きるための教育を受けていない状態で戻るのは、無理だと私は思っています」

さらに、皇室での生活は、今の若者にとって難しいという。

「殆どの人が民間で育ってきた。自由にしてきたわけですからね。よほど神経が太ければいいけれど、繊細な人だったら、参ってしまうんじゃないか」

では、どのような皇位継承策が望ましいのかと聞くと、こう“告白”したというのである。

「私は、女性天皇でいいと思っています。要は『なるように任せる』しかないのだと考えています。女性天皇でいいですし、もし男の子が生まれれば、その子が天皇になればいい。女の子しか生まれなかったら、女の子が天皇になればいい。何が何でも男系男子がいいとは思いません。その時代に合わせていけばいい。女性の総理大臣も誕生したのですから、女系を認めてもいいでしょう」

もっともな意見だと、私も思う。

高市首相のウソ

初の女性首相が、女性天皇を排除し、男系男子にこだわるのは、保守というより「万世一系イデオロギー」に毒されているとしか思えない。

高市首相は、衆院選直後の会見で、「さまざまな声に耳を傾ける」といった。今こそ多くの国民の声を聞くべき時であろう。

高市首相をはじめとするゴリゴリ保守たちの思惑に翻弄され、先の見えない青春を送っている愛子さん。

先の女性自身で、天皇の知人は、愛子さんには「覚悟」があるといっている。

「ご成年後のご様子から感じていることですが、両陛下をお支えするためなら、愛子さまはご結婚を諦めることもありえると思います」

また、皇室番組に携わる放送作家のつげのり子もこう話している。

「愛子さまの昨今のご発言やご様子からは、皇族としてこれからも天皇皇后両陛下をお支えするというお気持ちを抱かれているようにお見受けしています。

しかしながら、配偶者とお子さまが皇族になれないことでさまざまな支障が生じることを懸念されれば、愛子さまは生涯独身であることを選ばれる可能性もあるでしょう。この今後の課題について、国民は重く受け止めて考えなければならないと思います」

根拠の薄い万世一系、男系男子に拘るのが、天皇制を存続させるためのベストの選択なのか。

女性側の考えを忖度せず、長い間普通人として生活してきた男性と結婚させることは、女性の人権を蹂躙することにならないのか。

冒頭で挙げた高村薫氏のいうように、皇室典範改正の議論に耳を傾け、この国の天皇制の在り方や愛子さんという女性がどうすれば幸せになれるのかを、政治家任せにせず、国民全体で真摯に考え議論を交わすことが、今求められているはずだ。

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