なぜ日本では格差が縮まらないのか
なぜ、わずか数カ月の誕生日の違いが、大人になってからの教育年数や所得にまで影響してしまうのでしょうか。一つは、教育の積み重ねによる影響です。学年の中で相対的に幼い子どもは、小学校の段階から学力や非認知能力で不利になりやすいことが、埼玉学調の分析でも明らかになっていました。
この小さな差が中学・高校の進学先の選択に影響し、最終的に修める学歴に違いを生じさせます。学歴のわずかな差は、その後の就職機会やキャリア形成にも波及していきます。もう一つは、日本の雇用慣行との関係です。
日本では依然として新卒一括採用が主流であり、最初の就職先がその後のキャリアに大きな影響を及ぼします。また、学歴が就職や昇進に強い影響を持つこともよく知られています。したがって、生まれ月の違いによって生じた小さな教育年数の差が、その後の所得格差につながりやすいのです。
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