親の努力で「格差」は消せるのか

「生まれ月による成長の違いは、家庭でしっかりとサポートすれば目立たなくなるのではないか」「裕福な家庭なら、塾に通わせたり習い事をさせたりして、生まれ月の影響を小さくできるのではないか」。こんな声を耳にすることは少なくありません。

確かに、子どもの学力の発達には家庭環境が大きな影響を与えることが知られています。では、生まれ月の影響も家庭環境によって和らぐのでしょうか。

この疑問に答えるため、私たちは家庭にある本の数を手がかりに分析を行いました。本の数は、家庭が教育にどれだけ関心を持ち、学習を支える環境が整っているかを推し量る代表的な指標です。調査票には「家には、自分や家の人が読む本がどれくらいありますか」という質問が含まれていました。