①言語のコミュニケーションスキル
一つめは、会話を始めたり、維持したりするなど、他者との関係を持つためのスキルで、主として言語的なコミュニケーションに関するものです。
言語によるコミュニケーションは、他の動物にはない人間の大きな特徴であり、いうまでもなく社会生活に深く関わっています。広くとらえるなら、他者とうまく話ができるということに限らず、正しい日本語が使える、敬語がちゃんと使える、適切な言葉の運用や選択ができるなども、言語的なコミュニケーションのスキルに含まれるべきことがらです。
ここでの項目をみると、会話を通して相互作用の機会を得たり、維持することができるかどうかがポイントになることがわかります。これは関係を作ったりつないだりすることに関わるスキルですが、気が利く言動が、相手のことを知り、ポジティブな関係性を維持できている上で成り立つことを踏まえると、そこに至るまでに必要な基本的なスキルだとみなすことができます。
話の輪に入って聞くことが学びに
知らない人と会話をする、会話の輪の中に入るなどについては、タイミングなどがわからず、難しいと感じる方がおられるかもしれません。気が利く言葉がけについても同様です。
この背景には、どのような話題が良いのかがわからないなど、会話内容に対する、さらには自分に対する自信のなさや不安も関係します。その分、根深いところもあるのですが、逆に考えると、このようなスキルを伸ばすことで、自分自身に対する自信も高まる可能性があります。
会話は日々おこなうことですので、挨拶など、簡単なことから始めてみることが大事です。また、自分からしゃべりづらい場合も、できれば他者を避けるのではなく、会話の輪の中にいるようにして、他者の発言に耳を傾ける努力をしてみると良いでしょう。会話のきっかけになる話題が何なのか、他者の関心がどこにあるのかなど、関係づくりに有用な手掛かりを学ぶことができ、別の場面に活かすことができるかもしれません。
