味わい深いJTCエピソードの数々

学生時代の同級生などに話を聞いても、味わい深いJTCエピソードが山のように存在するようだ。例えば、紙資料のホチキス止めの位置・角度について上司に注意されたとか、文書システムを更新したら印刷のやり方が変わり、印刷に手間取った役員が激怒したとか、社長を待たせる時間を1〜2分削るために従業員が資料を抱えて数百メートル全力疾走することが事務マニュアルに記載されているとか、笑えるような笑えないようなエピソードが山のようにある。

決裁や資料回覧の際に判子はんこを上席者のほうにやや傾けて押すという「謎文化」も、少なくとも筆者が社会人になった頃には既に謎文化扱いだったと思うが、それから15年以上経った現在でも一向になくならない(「判子」文化自体をなくそうとする動きは一時期高まったが)。新入社員・若手社員に宴会で一発芸を強いるという文化はほぼ消滅したように見受けられるが、15年かけてその程度の進展しかなかったのが日本企業の現実である。

筆者も日本で生まれ育った日本人として日本企業を応援したい気持ちは山々だし「JTC」が悪口になっている状況(いにしえの「ジャパン・プレミアム」を彷彿ほうふつとさせる)に対して忸怩じくじたる思いもあるのだが、こうした事例を見聞きするにつけ、日本企業の将来は暗そうだと思ってしまうのも正直なところである。