信長は“秀吉の報連相”に怒ったか
ただ、ここで重要なのは太田も、秀吉の行為を卑怯だとか臆病といった価値観では問題にしていないことだ。文中では「御届をも申し上げず、帰陣仕り候段、曲事の由」と書いてある。
これを現代語で意訳するなら「届も出さずに、勝手に帰ってきたのは、ルール違反である」という意味になるだろう。つまり太田が問題にしたのは、陣を引き払って帰ったことではなくて、届を出さずに黙って帰ってきたことなのである。
つまり「仕事をサボった」と怒られているのではない。「無断で欠勤した」ことを怒られているのだ。こう考えると、信長の怒りはシンプルである。現代なら「なんでLINEのひとつでいいから、連絡を入れないで休むの?」という感じだ。
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