3つ目の要因として、「低いプロモーション費用」が挙げられる。クックパッド経営管理部の丸山祐子氏はこう説明する。

「当社はこれまで、テレビCMやアフィリエイトをほとんど実施したことがありません。背景にはサービスを充実させることが先決だという考えがあります」

クックパッドの人気サービスのひとつに「つくれぽ」がある。投稿されたレシピを見て料理をつくった会員が、その結果を写真とともに投稿できる機能で、投稿せずに「つくれぽ」を閲覧することも可能だ。会員は投稿されたレシピが本当においしくつくれるのか、難易度はどれくらいかなどといった情報を事前に確かめられる。

「会員の退会率は3%程度と非常に低い水準です。使いやすいサービスを追求してきた結果、口コミによって会員数を伸ばすことができたと考えています」(丸山氏)

クックパッドは2011年、国内企業で唯一、米フェイスブックのパートナーサイトに選ばれた。今後は国内だけでなく海外展開を視野に入れ、「5年以内に海外で国内を上回る売り上げを目指す」と強気の目標を掲げている。

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