「これがやりたくて参政党を作った」と上機嫌

しかし衆院選で3議席獲得できたこともあって、今回の創憲フェスについては「元気をもらいました。勇気をもらいました。そうだよね、これがやりたくて参政党を作ったんだよね、と。みんなの思いだよねと確認できました」と上機嫌。会場からも感動の大拍手が起きていた。

「すぐ形にはならないし、普通の国民に言っても理解すらされない。でもここからやりましょうよ」
「日本がどうしたらいいんだとなった時に、我々の思想や哲学が注目される時が来ると信じてやっていきたい」

ただ、そうは言っても神谷は聴衆に「お詫び」をした。翌年の参院選を見越し、選挙を戦うためにこのフェスで出たような憲法のアイデアはそのままでは出せないとの趣旨だ。

「分かりやすい言葉に変えたり、なんじゃこの軟弱な政策はと思われるかもしれないけど、そこには選挙を戦う葛藤がある。負けたら国会で発言の機会をもらえない。まず議席をとって国会で思いを形にできるように。参政党の思いが伝わるようアレンジして出していきます」

党員に政治参加の実感を与える

そして、「『シラス』はどこにいったの『国体』はどこに入っているのと思われるかもしれないけど……」とヘラヘラしながら言うと、神谷の気持ちを理解したかのような爆笑が会場に拡がった。「神谷さんも苦労してんだなと、忖度してくださいね」と笑顔を向け、ひときわ大きな拍手を浴びていた。

実に上手いやり方だ。要は「憲法を創る」との名目で「参政党が思う理想の日本」を党員に議論させ、その思想を強化しつつ、表向きでは一般受けしないことは言わないと予め伝えておく。それは選挙用の政策作りにも繋げられる。こうして「政治に参加している気分にさせる」テクニックは天下一品。この巧みさが参政党にはあるのだ。

この日に出されたアイデアは25年春の党大会で党員に向けて発表された。そしてのちにこれが、「国民主権、法の下の平等、信仰の自由など色々なくなっている」「基本的人権が保障されていない」などと社会を震え上がらせることになるのだ。

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