「省庁の廃止」に「藩の復活」

この他、「報道機関を管理する」などが上げられ、「大統領制」と「一院制」「ネット選挙」などが熱く語られた。そして「原点回帰にフォーカス」とのことで、「親である天皇と子孫である国民は一つの家族なんだよ」と解説する、フリーイラスト「いらすとや」を使った図が映された。なんなんだこの幼稚な集会は。不敬だと思うぞ……。

憲法の前文を詩的にするとのことで、大してよくもない声でオリジナル詩吟をたっぷり披露して喝采を浴びる党員もいた。「国民を蔑ろにする政治家や省庁は即刻廃止する!」の提案には大拍手が起きた。こういうふわっとしたポピュリズムで成立する集団なのは言うまでもない。

また、独立国家を宣言して皇室の安定的な継承を期すそうで「全国に50の宮家を配置する」。そして「全ての土地を一旦、公有化。天皇公領と公領に分けて利用権を……」と、あのさ……今さらだけど、どんな権限があってお前らはそれを言ってんだよ。

その次のスライドには「藩の復活」と映されていた。参政党の案は道州制とか大阪都構想とかじゃなく「藩」なのであった。だから、お前らはそれをやってどうするってんだよ。

世間の見られ方を気にする議員も

司会者から「愛国心に溢れていましたね」などと謎の総評があり、所属国会議員による講評へ入った。衆議院議員になったばかりの党のスターたちの登場だ。

鈴木あつしは都合により欠席したが、初当選の北野ゆうこには党員から温かい拍手が送られ「各ブロックの憲法があれば子どもたちは日本を必然的に好きになると思いました」という超極薄な感想が披露された。

同じく初当選の吉川りなからは、「皆さんは理解できると思いますけど、外に出た時に通じるのか。何言ってんの、神話って何? と伝わらないのが現実。参政党が実現したいことをどう形にできるかは、皆様のご尽力が必要」とのことだった。世間からの参政党の見られ方をよく分かっておられる。

やっぱり最後は神谷が登壇した。「石破首相(当時)は表向きには言わないが何か世界の危機的状況を分かっている気がする」といった話を披露し、「こんな状況でも選択的夫婦別姓が第一だとか。ふざけんなでしょ。国民がこんだけ苦しんでいるのに、財源どうすんだばかり。ボロボロになっちゃうと国会にいて感じる。私は一人だから声も上げられない。拷問のように座らされている」と述べた。

街頭演説をする神谷代表
街頭演説をする神谷代表(写真= Noukei314/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons