必要なのは具体的なゴールイメージ

経験上、達成しづらい目標のパターンは3つあると考えています。これはビジネスの世界だけでなく、日常生活においても共通です。

次の3点のような目標の立て方は、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

(1)目標そのものがない(目的しかない)

以前、30代の女性がこう話していました。

「今年こそはダイエットを成功させたいんです」

そこで具体的な目標を尋ねると、次のような返答がありました。

「特に決めてないんです。なんとなく太ってきたから、痩せたいなって」

期限も、目標体重も決めていない……。これは前節で紹介した「成長したい」と同じパターンです。

「ダイエットをする」「健康になる」というのは目的です。その目的を実現するために、どんな目標を立てるのかを決めなければいけません。

同様に、

「将来、課長になる」
「お客様に驚きと感動を与えるビジネスパーソンになる」

といった宣言も、方針やスローガンに近く、具体的なゴールイメージが見えません。

【図表2】目標そのものがない

「向上」「削減」は抽象ワード

(2)目標が曖昧

ある課長が、年間目標を「重点商材の品質アップ」としました。一見すると明確でよさそうですが、これも曖昧な目標です。どのような状態をもって「品質が上がった」と判断するのかが示されていません。

「生産性アップ」「経費カット」「市場拡大」「離職率削減」なども同じです。「アップ」「ダウン」「向上」「削減」といった表現はよく使われますが、抽象的すぎて行動に落とし込みづらいのです。

【図表】曖昧な言葉で作られる目標