解像度の高い「ありがとう」の3要素
感謝の解像度を上げるコツは、「固有名詞」と「数字」と「感情」を入れること。
「3ページのグラフ(固有名詞・数字)」
「勇気をもらいました(感情)」
具体的に言及されると、人は「自分のこだわりや努力が報われた」と感じる。
部下を褒めるのがうまい上司ほど、褒め言葉の中に「具体性」がある。
「君のメールは、いつも簡潔でわかりやすい。特に、件名の付け方がうまい。何が書いてあるか、一目でわかる」
「君の報告書は、結論が最初に書いてあるから読みやすい。忙しいときでも、すぐに内容を把握できる」
こうした具体的な褒め言葉が、部下のモチベーションを高める。そして、それを意識するためには、部下をよく見ていなければならない。部下に興味を持たなければいけない。
それが、結果的に良い関係を生むからだ。解像度の高い感謝は、相手の記憶に刻まれる。
「この人だけは、私の本当の価値をわかってくれている」、そう思ってもらえれば、その人はあなたの最強の味方になってくれる。部下だけではなく、みなそうなのだ。
具体的に感謝を伝えると、人は「自分が報われた」と感じる
相手に感動をもたらす“褒め”ポイント
また、結果以外を褒めることも大切だ。多くの人は、「結果」を褒める。
「契約取れてすごいね」
「売り上げ達成おめでとう」
もちろん、これもうれしいだろう。しかし、結果は誰の目にも明らかで、他の人も褒めているはずだ。それに、結果は出ないときもある。
だからこそ、プロセスを褒めよう。
「契約おめでとう。でも私は、君が先月から足繁く先方に通って、関係性をつくっていたのを知っているよ。その泥臭い努力が実ったんだね」
「このレポート、すごく読みやすい。でも私が感心したのは、ここの図表をつくるのに、時間をかけたことがわかること。この丁寧さが、君の強みだよ」
結果が出るまでには、必ずそこに至るまでの苦労、葛藤、工夫、準備といった「水面下のプロセス」がある。
本人は、実は結果そのものよりも、このプロセスのほうを認めてほしいと思っていることが多い。
「誰も気づいてくれないと思っていた、あの苦労を、この人は見てくれていた!」
この感動は強烈だ。プロセスを褒められると、人は「理解された」と感じる。
ある料理研究家の方が、次のようなことを言っていた。
「結果は氷山の一角。海面下に隠れている巨大なプロセスにダイビングして、そこに光を当てて感謝を伝える。それが、真のリーダーであり、愛のあるギバーだ」
相手を感動させる秘訣は、苦労、葛藤、工夫、準備を褒めること

