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プレジデント2012.1.30号「一億稼ぐ人の時間術」より。(年収1500万円以上=n307、年収500万円台=n306)

まず大きな割合を占める住居費を見直す。見栄えのいいマンションや人気のエリアに住むために、背伸びをして高い家賃を払うのでなく、可能な限り貯金に回すことを考える。稼げるようになれば、住む場所はいくらでも自由に選べる。

将来成功したいなら、固定費や経費をいい加減に考える癖は改めよう。

使うべきお金は大胆に使うが、固定費や経費などのムダは徹底的に排除する。これは成功者に共通する特徴である。

いま、20代の若者に将来の不安を聞くと、老後の資金だと言う人もいる。たしかに、彼らが定年を迎えるとき、国の社会保障制度に頼ることはほぼ無理だろう。そんな不安から、老後資金の貯金に励む若者もいる。

しかし、20代で貯金する目的はそのためではない。

30代以降に勝負するためである。老後の資金ではなく、一生働き続けられる自分になるために、国に頼らずに生きていける武器を磨く投資である。自分の力で長く稼ぎ続けることができれば、老後への不安も自ずと消える。

30代、40代になれば、結婚や住居の購入費、子どもの教育費など、プライベートで必要なお金も増える。20代での貯金には、そのときの準備の意味もある。

生活に不安があれば、仕事での勝負や挑戦も難しくなる。独立起業するという選択もしにくくなるだろう。

だが、貯金があれば、生活費を心配することなく、勝負や挑戦のために一歩を踏み出すことができる。いざチャンスが訪れたときに、迷わずつかむことも可能になる。貯金は、挑戦権を確保するための切り札でもあるのだ。

【年収1億を生む黄金則】若いときの貯金は、挑戦権を確保するための投資と考える。

(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第3章「己を知る。強みに気づく」より)

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