義昭には“何もない”

つまり「剣は強かったが、政治家としてはセンスがなさすぎて、最悪のタイミングで最悪の死に方をした将軍」それが義輝の実態である。

そう考えると、義昭がいかに傑出していたかがわかる。義昭の初期状態を、光栄(現・コーエーテクモゲームス)のシミュレーションゲーム『信長の野望』に置き換えて考えてみると、よくわかる。

『信長の野望』には、土佐一条氏とか、どう見ても詰んでいる弱小勢力がいくつも登場する。しかし、それでも、彼らには最低限「本拠地となる都市が一個」ある。兵力も資金も、ゲーム開始時には初期配分される。