子どもにも遊んでもらえるルール作り

宮本は後年のインタビューで、ファミコンのゲーム作りにおいて大切にしてきたことは何かと聞かれて、「ゲームを遊んでいない人が見ても、楽しめる。何をやっているのかよくわかる。とにかくわかりやすいルールづくりをすること」と答えています。

自宅でソファから飛び降りながら楽しんでいる遊び心のある子供たち
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彼が「ゲームを遊んでいない人」を想定していた理由は、当時のファミコンのプレイヤーの大多数が、アーケードゲームやコンピュータゲームの経験が乏しい(またはまったくない)子どもだったからです。しかも子どもは、大人と違って、ゲームの説明書をちゃんと読んでくれるとも限りません。そんなものに目もくれず、いきなり遊び始めることもしばしばです。それでは、そうした子どもにも遊んでもらえるような分かりやすいルールを作るには、どうしたらよいでしょうか。宮本はこう言います。

「たとえば左端から人が出てきたら右に走りたくなるでしょう。右に走っていったら穴があるから飛び越えよう、触ったらまずそうなものがあるから避けよう、そうして進んでいったら旗が見えて、ならばそれに掴まってみようと思うものじゃないですか。旗に掴まったらゴールというのは、非常にわかりやすいルールですよね。」