【PRESIDENT】とはいうものの、得てして「いやあ、なんで俺、こればっかり回ってくるんだよ」という思考回路に陥りがちな人も多いと思うんですね。

【俣野】いますね。そういう人に対するアドバイスとしては、ハイパフォーマーは自分の仕事を選べるようになるという事実。

【中司】まさにそうですね。

【俣野】会社が、「あ、こいつ、自分の課したことをクリアして、しかも利息まで付けてきた」というように、要は試されごとをクリアした人。「こいつが希望したことと違うことをやらせているのはわかってけれど、すごいいいアウトプットしてきたな」と思ったら、だんだん仕事が選べるようになってくるんです。自分が仕事を選べてないということは、まだそこに至ってないという認識は必要だと思います。

ハイパフォーマーは、仕事の選択権を持っていますよ。「どっちがいい?」、あるいは「お前、何やりたい?」。あるいは、「ここやりたいんですけど」、「お、やってみろ」という、自分のほうが提案をして通りやすい環境になっているはずなんですね。

【PRESIDENT】まさにさっき中司さんが言ったように、目の前の仕事で100点を出し続けていくことで、選り好みとはまた別のレベルで仕事が選べるような段階が来るということですね。

【俣野】選べない人は、余った仕事しか回ってこない。ハイパフォーマーの人がどんどん自分で仕事をつくったり、「じゃあ、こっちをやらせてください」というのを選べる権利が高い人から優先的に割り振られていくので、選ぶ権利がない人は、自分がやりたくない仕事、誰もやりたくない仕事しか残ってない。

【中司】とはいえ、余って回ってきた仕事をいい感じで返していくと、道は切り開けてくる。

【俣野】だんだんと選べるようになってくるし、それが会社からの評価じゃないかなという感じですね。まだ選べる権利がないのなら、選べる権利を取得することに努力すればいいと思うんですよ。