「米軍の圧倒的な勝利」発言の裏側

現在、トランプ大統領は、自分で自分の首を絞めているように見える。イラン戦争は膠着状況になり、交渉も進展しているようには見えない。こうした状況が続くと、戦争は長期化することが懸念される。

ここへ来て、トランプ大統領の支持率が下がっている。その背景には、物価の上昇が鮮明化していることがある。特に、米国では、米国のガソリン価格上昇の影響は大きい。

ホルムズ海峡の事実上の封鎖が始まると、当然、エネルギー資源の供給が懸念される。原油や液化天然ガス、さらにはプラスチック製品の主な原料であるナフサの価格は上昇した。4月2日のトランプ氏の演説は、投資家にかなりの懸念を植え付けた。トランプ氏は「米軍が圧倒的な勝利を収めた」と強弁を貫いたが、戦争全面終結に関する情報は出さなかった。