観察→解釈→行動

では、どのようにして、リーダーとメンバーとのあいだで生まれる「物語の不整合」、いうなれば「コンテキストのコンフリクト」を解消できるのでしょうか?

カール・ワイクの「センス・メイキング」によれば、私たちは観察→解釈→行動という三つのステップを通じて物語を作っています。組織全体として同じコンテキストの理解に至るためには、この三つのステップを意識的に共有することが欠かせません。その際、各プロセスでのリーダーとメンバーの対話が極めて重要な役割を果たします。

例えば、「観察」の段階では、事実やデータを共有するだけでなく、リーダーとメンバーが同じ現場を体験し、その場で感じたこと、自分がどのように解釈したかを率直に言葉にし合うことが大切です。数字や報告書から得られる情報だけでは、微妙なニュアンスや感情の動きは共有されません。現場をともに見ることで、「何を見たか」の理解を揃えることができます。