進化的に「新しい部位」ほど老化に弱い

ただし、脳全体が加齢によって同じように縮んでいくわけではありません。基本的には、進化的に「古い脳」、つまり脳の内側にある部位ほど縮みにくい傾向があります。つまり呼吸や心拍など生命の維持に不可欠な脳幹、運動のコントロールなどを担う小脳などは、ほかの部位よりも萎縮しにくいというわけです。

その理由はいうまでもないでしょう。これらの部分が老化し、萎縮してしまえば、生命の維持そのものに影響を与えるからです。だから、「古い脳」の部分は年齢が進んでもなかなか萎縮しません。

それらの「古い脳」と比べると、より外側にある大脳辺縁系や大脳皮質は早い時期から萎縮が始まります。