「片づけたい」と願う男性が増えている

近年は、「片づけ」をテーマに企業研修を行う機会が増え、男性から片づけの悩みを聞くことも多くなりました。

そこで気づいたのが、妻に言われたからではなく、能動的に「家を片づけたい」と思う男性が、数年前と比べてあきらかに増えているということです。

西﨑彩智『時間とお金にゆとりが生まれる「貯まる片づけ」』(プレジデント社)
西﨑彩智『時間とお金にゆとりが生まれる「貯まる片づけ」』(プレジデント社)

大きな転機になったのが、コロナ禍。今まで外にいた男性が家の中で仕事をするようになり、環境が変わったことで、自然と目が「家」に向くようになったようですね。意識を向けてみると、家じゅうにものがあふれていて、自分のワークスペースがつくれない。でも、必要だからと無理やりにデスクまわりを買いそろえて押し込んだものの、出社回帰になった今、それらすべてが無駄になってしまっている。

家賃に光熱費に教育費……とお金に悩む人が日本の経済事情で増えている今、男性も、片づけたり、夫婦のコミュニケーションを円滑にしたりすることが、日々の無駄をなくし、生産性アップや収入アップ、集中力アップにつながる、という話に納得し、興味を持ち始めていただけているようです。

「株式会社自分」になるということ

私は、片づけに悩み、私のもとを訪れるみなさんによく、「『株式会社自分』になりましょう」という話をしています。会社には、それぞれ企業理念があり、それに基づく経営計画があります。また、今期の目標がある。人生も同じです。理念があり、人生設計を立てて目標を掲げていく。

「お金のせいで、希望の選択ができない」。そのように悩んでいる女性は、自らの手でお金を生み出していきましょう。そのための自己肯定感を片づけで育むことが最初のステップです。

「家族のために仕事を頑張って養っている」「なのに家に居場所がない」「家に帰るのが辛くて、いつも疲れている」。心の中にそんな悩みを抱える男性は、勇気をもって、奥さんに一歩踏み込んでみて。片づけたい意思を示し、「なぜ片づけたいのか」「片づけてどんな家庭にしたいのか」。コミュニケーションで夫婦のズレを解消していきましょう。

現実を見て、一つひとつ手放していく

こうして振り返ってみると、私自身を変えてくれたのも、片づけです。最初は片づけ(=現実を見て、不要なものを一つひとつ手放す作業)を「つらいな」「しんどいな」と思うかもしれません。しかし、継続する中で、きっとあなたの“悩み”が軽くなっていく瞬間が訪れます。

今こそ「株式会社自分」を立ち上げてください。まずは引き出しを一つだけ片づけて、その気持ちよさを感じることから始めましょう。頭で考えてしない10分より、まずはやってみる10分を、だまされたと思って始めてください。

その先には、必ず「自分らしい幸せ」をあきらめない人生が必ず待っているはずです。頑張りましょう!

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