寿司コーナーに並ぶ「3種8個セット」
一方、東京都や埼玉県などで店舗を展開する東武ストアは、ミンククジラの刺し身に加え、今年からナガスクジラを使った握り寿司の販売を開始した。3月上旬からは、約30店舗に扱いを拡大し、次第に販売を増やしている。
埼玉県朝霞市の店舗では、馬肉にも似て柔らかいミンククジラの赤身やベーコンのほか、ヒレや皮を薄切りにして湯がいた「さらし鯨」が並んでいた。このほか、寿司コーナーには、通常の魚介ネタと並んで、鯨肉をネタにした握り寿司の新商品パックが多数販売されていた。
ナガスクジラの畝須(クジラの下あごから腹にかけての部位)や、エンガワ(本皮)、赤身、それぞれ部位別5個セットのほか、3種8個入りのセットは880円(税抜き)で、マグロやイクラなど定番の魚介握りよりも低価格とあって、リピーターも多いという。
3種8個入りのほうはパッケージにもこだわり、下皿は青色を基調に、透明な蓋の部分には潮を噴き上げるクジラがかわいく描かれている。子供受けしそうな、親しみやすさが感じられる。
握りに使われているナガスクジラは「クジラの王様」とも呼ばれ、畝須の刺し身はコリコリとした食感で甘みがある。赤身はあっさり上品な脂の甘み、もっちりとした食感が特徴だ。さらにエンガワについては、コクと甘みが強く、とろけるような食感で、握りとの相性がばっちりだ。
同店の鮮魚売り場の主任によると、今年から始まったクジラのすしは、「年配者から若者まで幅広い年齢層に好評で、1日に数十パックが売れる」と手応え十分。魚介の寿司と合わせて買っていく客もいて、早くも人気上昇中だ。


