反捕鯨派との溝が埋まらず脱退
ところがこの後、しばらくして捕鯨を巡る状況は一変する。世界的な海洋資源保護の潮流や、それに伴う欧米をはじめとした反捕鯨論の高まりにより、「鯨資源の適当な保存と捕鯨産業の秩序ある発展」を掲げて設立されたはずの国際捕鯨委員会(IWC)で1982年、商業捕鯨モラトリアム(一時停止)が採択された。
日本は「科学的根拠に欠ける」と異議申し立てを行ったが叶わず、調査捕鯨に転換。鯨肉の生産量は大幅に減少し、1989年には1000トンにまで急減したことで多くのスーパーから姿を消し、なじみ薄の食材となっていった。
適切な資源管理へ向けた調査捕鯨を継続しつつ、日本は商業捕鯨再開の道を粘り強く探ったが、「一頭たりとも捕らせない」という反捕鯨派との溝は埋まらなかった。
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